第20回_フードビジネスサポートコンサルタント_想い出④

今回は「ラーメンチェーンの想い出、後編」について解説していきます。ぜひ最後まで読んでください。My’s Life Japan では定期的に発信してまいります。

【結論】

管理職になればなるほど人とのかかわりが多くなる事にチャンスを頂けた。素晴らしい人たちとの出会いから学びを得て、自分に磨きをかけることが出来るのがサラリーマン時代です。ただ単に仕事をするのではなく、将来的な自身の成長を見ながら仕事に臨んでほしいと思います。

【エリアマネジャーになる】

念願のエリアマネジャーになる事が出来ました。これも全て周りの方々に支えられてです。ですが、当時エリアマネジャーになったとは言え、店長時代と異なり細かく教えて頂けるような事はありません。自力で調べ、自分のスタイルを作り上げるのが大変でした。

昇進試験で、エリアマネジャーの教育を受けますが、座学だけでは厳しいものがあったのも事実です。そんな中、エリアマネジャーとして日本各地を異動して回ります。

【異動の数々】

わたしは異動に関して全国転勤可能で申し出ていました。そのため、わたしが結婚してからの異動回数はなんと13回でした。

場所は、山形県、群馬県、茨城県、栃木県、埼玉県、東京都、福島県、岐阜県、福井県、滋賀県、兵庫県、東京都、福島県です。

わたしは、仕事で異動するので全然問題ないのですが、妻は異動先でゼロから人間関係を作り上げる事になります。辛かったと思います。異動する店長、社員は良いかもしれませんが、家族がどれだけ大変になるか!を考えて頂ければと感じました。

【様々な方との出会い】

様々な方との出会いがありました。わたしは出会いを通じて人間力を学ばせて頂きながら、自己の成長をさせていくようにしておりました。店舗に出向くと店長、社員、パートナーさんたちと会話をし、店長とは数値で語り合う事もあります。個別ミーティングも行いながら人間関係、信頼関係を構築していきました。

エリアマネジャーに携わる最後の方では、店長たちのモチベーションアップに注力し、とにかく褒めるようにしました。店長たちの頑張りは、エリアマネジャーを通じてしか上司の耳に入りません。だからこそ頑張りを評価してあげたいとの思いでした。

数値だけで評価される仕組みではありますが、数値が中々出せず苦しんでいる店長もいる事は事実です。客観的に評価してあげられるようにしていく事もエリアマネジャーの大切な職務であります。

【本社へ配属】

本社へ配属になり、様々な部署を経験させて頂きました。

お客様相談室、顧客満足推進室、店舗支援室、内部監査室、営業推進部、経営戦略部販売管理課、スーパーバイザーとなります。

色々な方から、色々なアドバイスを受けました。当時私は、他から言われるのが嫌なタイプでしたので、自己中心的でした。この考え方は本社に配属になり、全否定されることになります。今であれば当時言って頂いた事がよく理解できます。現場上がりの人間と本社の考えで隔たりがあるのは、仕方がないと思います。

それを、分かるように説明していただく事も必要なのかと、今だからこそ言えるのであります。「職位が人を変える」との言葉がありますが、昇進していく事で優しい接し方だった人がどんどん性格が変わっていく姿を目の当たりに見てしまい、とても残念でなりませんでした。そのような方が相手に対し思いやりを持った接し方が出来なくなっていく事が周りから人が離れてしまう原因になるのだと感じていました。

【顧客満足推進室での活動】

お客様からお叱りを頂いた際に店舗に直接赴いて個別指導を行う位置づけの部署におりました。店舗での教育をさせて頂いたわけでありますが、この時に「笑顔の訓練」「お叱り対応OJT」などもさせて頂いたことは大変勉強になりました。店舗の方々とコミュニケーションも図れ充実しておりました。

この経験が今のコンサルティング業務に生かされています。

【店舗支援室での活動】

充足人員が不足している店舗に赴いて人員を確保する活動を行います。店舗では営業を主体に行っているため、人員確保は中々難しい事が発生します。時にはわたしの判断ミスで誤った採用をしてしまった事もありました。その当時の活動(行動力)が現在の起業に生かされています。あらゆる所にアタックし、求人活動を展開していく事がのちに人脈を広げ、人材獲得に繋がる事になろうとは当時考えてもおりませんでした。

場合により、活動が理解されず落ち込んだ時期もありましたが、この経験がわたしを育ててくれた事は紛れもない事実です。一種の営業活動であり、自ら動いて開拓していく事が嬉しく思えて活動していました。

この経験があるから「人生初の〇〇〇」が出来ているのだと感じています。

【スーパーバイザーの活動と加盟店経営者への想い】

加盟店オーナー様と直接やりとりをさせて頂く事により様々な事を考えさせられました。

コンサルティングの要素が高いFC加盟店のオーナー様との経営相談。この経営相談は数値分析を行い、資料作成をして加盟店オーナー様と経営に関して面談を通じ行います。わたしは本社に来て2回スーパーバイザーとして従事させて頂き充実しながらコンサルティングを行わせて頂きました。

しかしコロナが始まり全て変わりました。加盟店オーナー様はスーパーバイザーが来ない事で店舗の状態は悪化し、経営相談がスーパーバイザーと出来ずに非常に苦しみ、本来の定期巡回も無くなり、店舗指導が無い事で直営店とは全く異なった店舗管理状態が悪化しつつありました。オーナー様とZoomミーティングは月1回ありますが、それでも個別の案件を話しできない苦悩を抱えておられます。

加盟店オーナー様に対し申し訳ない気持ちがあります。BtoBの世界なので会社の指示に従わざる得ないですが、直営店と違いFC加盟店の教育チャンスを無くしてしまう事は本当に心が痛みます。

この経験からフードビジネスサポートコンサルタントに繋がっています。

【本社の皆様】

本社で配属されてまだまだ分からない私に対し、様々な方があたたかく接してくれました。社歴の長いわたしでしたので、知らない方がほとんどいない状況の環境ではありましたが、それでも分からない事が多くあり、教えて頂けた事に日々感謝しながら業務に従事しています。

そして、自分を最も成長させてくれたのも本社です。

本社の中でも、関係部署の存在は大きく、わたしの場合恵まれていたのだなと今だからわかる事があります。客観的に見ていて、上司の目線を気にしすぎて回りの方に対し陰日向がある方が居ました。中々性格的問題もあり、言葉もここでは表現できないようなことを平気で言って友達感覚の方もいました。

相手を見下し、日常会話も見下した話し方をしていた方がいました。わたしから見て気の毒しか思いません。周りの方々は徐々に離れていきます。案の定、その方とは話さなくなる方が多いように見られました。様々な方がいる、店舗と全く異なるのが本社です。

【テレワークとオフライン】

コロナ過でテレワークが実施されました。他の外食と比べ先行して導入しています。

コロナ過でテレワークは必須であることは十分理解できます。しかし、テレワークも弊害があります。

メンタル面のケアは必要です。特に人との関りが欲しい方は要注意です。メンタルでやられてしまいます。ずっとテレワークではなく、定期的にリアルなオフラインも必要ですね。それを知らずしてテレワークだけをずっと続けるのはかえって危険です。メンタルがやられるから何も出来なくなり最悪の事を考えたりしてしまいます。

経営者はその事情を理解してあげる事も大切です。産業医にカウンセリングして頂いても改善に繋がらなければ意味をなさないと思います。さらに家庭事情によりテレワークがままならない方もいるのを理解するべきです。家庭に仕事を持ち込みたくない方もいるのも事実です。そこが経営者と雇用される側の考え方の違いです。

【まとめ】

今回は本社に関して記載させて頂きました。細かく記載出来ないのは諸事情がございますのでお許し下さい。本社所属として最善を尽くし、会社に全力で行ってきたことは今も感謝しております。

今は立場が経営者となり、サラリーマン時代に学ばせて頂いたことは感謝しております。サラリーマンの感覚で仕事をしていてはいけない事が身をもって感じております。また、社長は孤独です。孤独の意味は経営者にならないと分かりませんが、サラリーマン時代には知ることが出来ませんでした。でも、当時の社長に色々勉強させていただく事ができ大変感謝しております。

本当にありがとうございます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA