第10回_フードビジネスサポートコンサルタント_8_想い出③
今回は「ラーメンチェーンの想い出、前編」について解説していきます。ぜひ最後まで読んでください。My's Life Japan では定期的に発信してまいります。
【結論】
目的を持ち全力で行う、時間を無駄にしない事。人間関係は会話と信頼が大切。教育は人により異なるが「褒めて伸ばす」が一番効果が大きい。成長が期待できる。
【入社から異動になるまで】
平成5年に入社し、最初の配属先は宮城県仙台市でした。わたしは、入社して1年で店長になる意気込みで入社し、なれなければ辞める覚悟でした。同期入社で3名いましたが、誰よりも早く店長になる意気込みがあり、当時まだ新人で配属された身でありながら、先輩にお願いし、店舗の鍵を借りて早く行き、店舗の状態把握、数値確認、店長になるためのスキルを磨くため、日々自己啓発をしていました。ちなみに同期3名はわずか5年以内で全員が退職しています。休みの日はとにかく勉強していました。部屋にテレビもなく本を読んで勉強に明け暮れました。一日も早く店長になりたかったためです。
当時の店長当時の店長、社員、パートアルバイトは皆さん本当に親切にしてくれ、あたたかい方々でした。パートさんからは可愛がられ、色々連れて行って頂きましたし、当時の店長も本当に良い方で心の優しい方であり、仕事が出来る方、わたしの中で尊敬する方です。
ようやく仕事に慣れ始めてきたころ異動になります。異動先は福島県いわき市でした。
【異動からの人間関係】
異動先では人間関係に悩むことなります。皆さん仕事が出来る方ばかりです。また人間的に非常に優れた方もおりました。わたしは店長になる事を目指して努力していましたので、楽しみながら仕事をしていましたが、そんなある日問題がおこなります。
当時の店長から、マネジメントに関して全てを行うように教えて頂いておりました。ある日店長から「店長になるための勉強で全員の人事考課を行う事」と言われ、これがのちに大問題に発展します。
【最悪な人間関係】
わたしの知らない所で個人ごとの考課した内容が流出したのでありました。これは賃金に関わってくるため知られてはならない内容です。
事情を知らない一方で、一部の方の不満が爆発します。その方は個性が強く、あたりが強くなり口もきいてもらえなくなりました。他の方にAさんはなぜ私に対して口もきいてくれないのですか?と聞いたところ、人事考課がAさんよりも後輩のBさんの方がいいのはおかしい。あいつが贔屓してつけたのだから口も利かない。となったのです。
これはとても悲しく、心が病んでしまいかねない状況でした。それを知った当時のエリアマネジャーはわたしの深夜勤務を日勤のみにしてくださり、しばらくその方に合わない状況を意図的に作りました。
私自身は前に向かって前進のみの考えであったため、恐れはありませんでした。話をして理解してもらおうと考えていました。
【人間関係の改善】
それから3か月後私は夜の時間帯に顔を出してみました。するとAさんからは驚きの挨拶が「おはよう!いままでどうしてたの?心配したよ」と言われてしまいました。私自身誰とも壁を作らないで気兼ねなく話すタイプですので、すぐに挨拶をかわし、和解のような感じになりました。
中小企業の社長さんは、わたしのように人間関係でお悩みを抱えているのではないかと思います。大企業と違い、社長と社員の関係が近い分、なんでも社長に話せると勘違いし、本人の気が付かない所で社内の雰囲気を壊している方がいてお困りの事と思います。
【教育の重要性】
わたしは、この時点で入社わずか9か月くらいでした。まだまだ教わる時期でしたが、新人パートアルバイトを教えてくださいと言われた時、OJTの重要性と笑顔で教える重要性、相手がどこまで理解できたか知る重要性をこの時学ばせて頂きました。
この当時の教育が後日にご説明します"笑顔の訓練"に繋がってきます。笑顔はとても大切であると共に心身を落ち着かせ、相手に対し好印象を与えるため、ビジネスの世界では大切な要素となります。口角をあげ、目元を下げてなど言われます。好印象を作ることがビジネスチャンスをものにします。
【懇親会の開催】
当時、社内で年に2回ほど懇親会が行われていました。懇親会では全店が休業し近隣店舗と親睦を図るものです。わたしも普段あまりお話をしたことのない近隣店舗のパートさんともお話させて頂きとても親切にして頂きました。
【異動と別れ】
店長への昇進が決まり異動する事になりました。店舗では全員から頑張ってね、わたしを忘れないでね、と言われながら、プレゼントを頂いたり送別会をやって頂いたりと本当に感謝しかありません。人間関係の大切さと教育の重要性を学ばせて頂いた大切な期間となりました。
【まとめ】
目的を持ち全力で行う→店長に1年でなる。時間を無駄にしない→時間は有限である。人間関係は会話と信頼が大切→コミュニケーションを取ることで改善がされ道が開ける。教育は褒めて伸ばす→相手のやる気を引き出し最大化を図ることが出来ます。
現場を支えて下さっているのは皆さま方です。経営者は感謝を忘れず、時として現場を見て回る事も大切であります。